学内の大木を切らないで――。鹿児島市の鹿児島大学郡元キャンパスの教員たちが、そんな署名の呼びかけを始めた。駐車場を確保するため、大学が樹高20メートルほどのクスノキの大木など14本の伐採を決めたことに反発。「大樹と生き物たちを、安易な利便性と引き換えにできない」と、樹木を残すよう求めている。
同大によると、郡元キャンパスで建設中の「稲盛記念館」に併設されるレストランなどを利用する学外の人向けの駐車場を確保するため、キャンパス南東側にあるクスノキやイチョウなど14本を伐採する予定。同大は「必要最低限の伐採で、新たな植樹も行う」としている。
6月にあった学部の教授会で伐採について報告があり、この方針を知った郡元キャンパスにある理学部、法文学部の教授らが問題視。今週から、「伐採は夏場の環境温度の低減効果を著しく損なう」「切らずとも、学内の理解と協力で駐車場は提供可能」などとして、樹木の保護を求める署名活動を始めた。伐採の方針を撤回し、樹木を残して活用することを再考するよう訴えている。
呼びかけ人の一人、同大法文学…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル